三角筋の考察
こんにちは!田端しまうま整骨院の伊藤です。
暑さでそろそろ限界、と思いきやまだ5月なんですよね…
熱中症のリスクが出てくる時期ですが水分不足にならないようにこまめに水はとりましょう!
前回「筋肉」についてお話しさせていただきました!
これで「骨」「関節」と合わせて体が動くための3役が揃いました。
骨で体を形づくり、関節で動きの方向を決め、筋肉によって動き出すといったふうに体は運動することができますが、今回からは主要な筋肉たちに注目してじっくりとご紹介します!
まずは肩を動かす筋肉から見ていきましょう!
【三角筋】
三角筋は体の表層にある筋肉でこのように逆三角形の形をしていることから名前がついています。
鎖骨と肩甲骨にかけて大きく始まり、最終的に上腕骨にくっついているので、三角筋が収縮すると腕を上げるように動くのです!
腕を上げる基本の動きに加え、前部、中部、後部のどこで縮むかによって腕を後ろに引いたり前に上げたり変わるのがポイントになります!
気を付け姿勢からイメージしてみましょう!
三角筋の前部が収縮すると腕を前方向へひっぱり上げ、後部では後ろへ引きます。
中部は肩の真横に位置しますので、外側に大きくひっぱり上げています。
日常ではもちろんですがスポーツでも三角筋はとても重要な筋肉の1つで、野球、テニス、バレーボールなどなど肩を使う競技では鍛えないとパフォーマンスそのものに影響してきてしまいます。
では、三角筋は痛めてしまうとどうなるのでしょうか?
これは三角筋の役割に関係があります。
肩関節は球状の関節で自由に動く代わりに脱臼しやすいため筋肉や靭帯の補強が不可欠です。
深いところにある肩のインナーマッスルが関節を安定させ、これを支えて腕の動きを誘導する役割が三角筋にあります。
インナーマッスルは力も筋力もそこまで強くはなく、どうしても三角筋に依存してしまうので、三角筋を痛めて使えなくなってしまうとインナーマッスルまでケガをしてしまうのです…
これがいわゆる四十肩・五十肩と呼ばれる「肩関節周囲炎」につながる可能性があります!
日常で起こりうる肩の障害なのでスポーツ選手のみならず、私たちも三角筋を鍛えて四十肩を予防しましょう!
簡単なトレーニングを1つご紹介しますので、ぜひ一緒にやってみてください!
・500mlのペットボトルに水を入れ両手に持ちます。
・気をつけの姿勢からゆっくりと体の真横に90°まで上げてましょう。(10秒)
・90°の位置からまたゆっくりと降ろしていきます。(10秒)
ポイントとしては、腕を上げるときに肩をすくめないようにしてください。
代用動作といって、鍛えたいところ以外に力が入ってしまうと効果はありません。
はじめはこれを10セットくらい続けて、慣れてきたら回数を増やしてみてください。
肩の痛みで腕が上げられない肩はたくさんいらっしゃいます。
肩を鍛えるのは予防だけでなく、そういった症状の治療でもリハビリとして必要になってきます。
もちろん肩の筋肉は三角筋だけではありません。
肩を痛めないためにもまず第1歩として、三角筋を鍛えて不自由のない肩を手に入れましょう!
今回は三角筋をご紹介してみました!
次はどの筋肉が出てくるでしょうか…?ぜひお楽しみにしてください!