身体の仕組み~上腕二頭筋編~
こんにちは!田端しまうま整骨院の伊藤です。
これまで肩の主要な筋肉たちをみてきましたね。
肩を動かすメインのアウターマッスルや、関節を安定させて細かい調整を行うインナーマッスルなどたくさんの筋肉があるからこそ、肩は自由に動かせるんですね!
今回は肩の先、腕の筋肉をご紹介いたします。
家事作業からカバンを持つ、ドアを開けるなど、日常生活では腕を使ってばかりですよね。
たくさん使うからこそ痛くなりやすく、ケアも必要になってきます。
どうして痛くなるのか、またどこが原因で痛みが出ているのかを知るために、腕の筋肉を知っておきましょう!
まずは上腕骨にある上腕二頭筋から見ていきましょう。
【上腕二頭筋】
上腕二頭筋は、名前の通り頭が2つあり始まる場所が分かれています。
1つは図の左側、肩甲骨の関節の上部から始まり上腕骨頭に引っかかるようにして骨に沿って伸びています。
もう1つは図の右側、体の前側に出っ張っている肩甲骨の突起から始まりそのまま真下に伸びています。
左側を長頭、右側を短頭といい、最終的に合わさって肘の先の前腕についています。
名前は上腕二頭筋ですが、実は上腕骨にはついておらず、肩関節と肘関節を跨ぐようにつく二関節筋と呼ばれています。
そのため肩と肘を動かしますが、メインは肘で肩は補助的な役割をしています。
収縮することで肘を曲げる動きと、手のひらを上へ向けるように前腕を回旋させる動き(回外動作)が可能になります。
肩関節では腕を前側へ上げる動作の補助をしています。
また、上腕二頭筋はいわゆる力こぶの筋肉で、太くたくましい腕にするには必須になるため筋トレの中ではかなり人気が高いです。
そんな上腕二頭筋ですが上の図で赤色の筋腹の上に、白い筋の部分があるのが見てわかると思います。
これは骨と筋肉を繋ぐ頑丈な「腱」の部分で、痛みが出やすいのはこの上腕二頭筋腱なのです。
特に長頭腱は、上腕骨頭にある溝にはまるように引っかかっているため構造上ストレスがかかりやすく、腱がこすれて断裂や炎症が発生したり、溝から外れて脱臼するなどの症状があります。
トレーニングや日々の使い過ぎで上腕二頭筋の柔軟性が低下している場合、うまく伸びることができず腱の部分が引っ張られてしまうため、ストレッチをするのが重要になってきます。
なので、ここではストレッチ法を1つご紹介していきます。
・床に足を伸ばして座ります。
・両腕を体の後ろに伸ばし、手のひらをしっかり床につけます。
・手をついたまま、お尻を前へ移動させていきます。
・腕が伸びていると感じるところで20秒キープします。
座りながら両腕いっぺんにできるので、トレーニング後や1日の終わりにやると効果的です。
普段からよく使う上腕二頭筋は筋肉痛にもなりやすいので、こうしたストレッチをしてあげると痛めにくくなるのでぜひやってみてください。
最初の腕の筋肉は、知っている人も多い上腕二頭筋をご紹介しました!
力こぶをつけてかっこいい上腕を手に入れたい、と男性なら誰しも思ったことはあると思います。
ただ闇雲に筋トレをしてもその後のケアを忘れては痛みの原因へ繋がってしまうので、しっかり行うようにしましょう!
次回は上腕の反対側、二の腕の筋肉をご紹介しますのでお楽しみに!