身体の仕組み~とても大切な大胸筋編~
こんにちは!田端しまうま整骨院の伊藤です。
前回は「広背筋」についてご紹介しましたが、皆さん会社や自宅でのデスクワークなどで猫背になっていませんか?
長時間のパソコン作業はどうしても楽な姿勢になりがちですが、背中の丸まりは首や腰にも大きな負担となります…
こんなときこそ広背筋の出番!シャキッと背筋を伸ばし、バンザイでもして背中をリラックスさせましょう!
さて、肩を動かす筋肉の第3弾は「大胸筋」!
大きな胸板をつくるのに欠かせない大胸筋は筋トレの定番ですね!
【大胸筋】
大胸筋は鎖骨の内側、胸の中心にある胸骨、肋骨から始まり、上腕骨の前面についていて扇子を横向きにしたような形をしています。
絵のように大胸筋は複数の方向から筋肉が伸びていてそれらが複合して働くので、主な作用としては腕を内側にひねる動作(内旋)と、気をつけ姿勢から腕をさらに体の正面に近づける動作(内転)になります。
スポーツでみてみると、野球で振りかぶってボールを前へ投げるときやバットで打つとき、テニスやバレーのサーブで腕を振り下ろすときなど、前方への強力なパワーを発揮するのはこの大胸筋です。
腕や肩を体の前方向へひっぱる動きになりますので、日常生活では物を抱きかかえるときや、うつ伏せから腕で起き上がる、パソコンや家事など体の正面で作業するときなどで大活躍します。
大胸筋は体の表層に位置していますので、鍛えることで厚い胸板をつくることができ、また女性だとバストの形に大きく影響があるため筋トレでは男女ともに人気があるようです。
見た目の美しさを作るために大胸筋を鍛える人は多いですが、そんな人によくありがちなのが大胸筋ばかり鍛えてしまうことです。
大胸筋が硬くなり肩が前方や内側へ巻いてしまうことで、背中や肩が丸まり猫背や肩こりを誘発する姿勢になっちゃうのです…。
もちろん家事やパソコン作業なども大胸筋は使われますので、筋トレだけでなくても日常生活の使い続けが原因でもこれは起こります。
では一体どうすればいいのか?
大胸筋に限らず縮こまって硬くなった筋肉は、物理的に伸ばしてあげることで本来の柔軟さを取り戻すことができるので、柔らかくほぐすにはストレッチが重要になってきます!
なので、今回はトレーニング法ではなく筋肉をほぐす簡単なストレッチ法をご紹介します!
平らな壁さえあれば簡単にできますのでぜひ一緒にやってみてください!
・体の真横に壁があるように立ち、肘90°、わき90°になるように壁側の腕を上げます。
・このとき肘の高さは肩と同じにしてください。
・腕を壁に当て、手のひらから肘までを壁にくっつけます。
・その状態で腕は動かさずに、体を壁の反対側へ向くようにひねっていきます。
・大胸筋が伸びているのを意識し、十分伸びているところで20秒ほどキープします。
・これをそれぞれ左右行ってください。
伸びているかがわかりにくかったら、反対の手で鎖骨の下あたりにある大胸筋を触ってみましょう!
張っているような硬さを触知できたらバッチリです!
大胸筋のストレッチで筋肉をほぐしてあげることは確かに大切ですが、背中側の筋肉の筋力低下も猫背の原因となります。
特に、前回出てきた広背筋はとても重要になり、体の前にある大胸筋と前後で互いに拮抗しながら体を起こしているので、その筋力バランスが釣り合ってないと姿勢が悪くなっちゃうんです…
どっちが強くても、また弱くても体が引っ張られて姿勢が悪くなってしまうってことを頭に入れてもらって、広背筋を鍛える、大胸筋をほぐすなどバランスよく体をつくってあげると肩こりや猫背の解消につながるので、ぜひやってみてくださいね!
今回は、カッコイイ胸板の正体である大胸筋をご紹介しました!
大胸筋はけっこう頑丈な筋肉ですので痛みを感じたりケガってのは起きにくいですが、だからこそ使い過ぎでの硬さにも気づきにくいので、日々ストレッチをして背筋を伸ばすような意識を持ってみてください!
次回はどんな筋肉がでてくるのでしょうか?
ぜひ楽しみにしてください!