身体の仕組み~骨のお話編~
皆さんこんにちは。
田端しまうま整骨院の伊藤です。
週前半は雨でしたが、今日はカラッといい天気で過ごしやすいですね。
少しお散歩等されている方も多いでしょうか?
今日は前回の導入編でお知らせしたとおり、体の構造についてお話しようと思います。
まずはカラダを形づくる、人体の土台となる骨について知ろう!
皆さんは人のカラダにいくつ骨があるか知っていますでしょうか?
小さいものから大きいもの、形や役割が様々な骨がなんと約206個もあるんです。
これは大人の体での数で、まだ骨がしっかりできていない幼児の体では約300個もの骨があり、時間をかけてくっついていき骨と体を成長させているのです。
そんなたくさんある骨ですが、実はそれぞれに名前がついているため全部を覚えるのはとても大変です。
全てはご紹介できませんがこれらの骨がカラダの中でどう機能しているかをお話していきます!
骨が担っている作用は、
・立ったり座ったり体を支えている支持作用
・体の動きをつくりだす運動作用
・脳や内臓を衝撃から守る保護作用
・骨の中心部にある骨髄で赤血球や白血球など血をつくる造血作用
なんと血は骨で作られているなんてびっくりです!
余談ではありますが、骨髄の中に存在する造血幹細胞と呼ばれるものが赤血球や白血球を造る元であり、血液の病気の白血病や骨髄炎患者に移植することを骨髄移植といいます。
骨の成分は主にリン酸カルシウムで、骨の形成にはカルシウム、リン、ビタミンDが必要不可欠です。
また、骨の関節面には強靭かつ弾力性のある関節軟骨があり、その構成は特殊で水分やコラーゲン、グルコサミン、ヒアルロン酸などが含まれており、次にお話しする関節で大きな役割があり、関節運動をスムーズにさせる潤滑作用があります。
カルシウムやリン、ビタミンDは食べ物から摂取できますが、ここで面白いのがビタミンDは日光を浴びることでたくさんつくられるということです!
日光でつくられるビタミンDは食べ物で摂取するものよりも活性化しやすいので、太陽光を浴びることが骨の健康へと繋がります。
植物の光合成のように人の体でも同じようなことが起きているなんて不思議ですね!
カルシウムは血液中にも含まれており、ホルモンの仕組みによって骨から血液へ移動させて体内バランスを保っています。
これにより血中カルシウムが不足してしまうと、骨からカルシウムがどんどん出て行ってしまい、骨がスカスカになりいわゆる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になってしまいます。
また骨は負荷がかかることで再構築をし、より強い骨を作るという特徴があります。
より強い骨を作るには日頃の運動が大事になってきます。
カルシウムやリンやビタミンを積極的に摂り、ジョギングやウォーキングなど簡単にできる運動をして骨粗鬆症を予防しましょう。
さて、ここまでで骨について押さえておきたいポイントをお話ししてきました。
ではそんな骨が体の運動においてどのように働いているのか、骨と骨を繋ぐジョイント部分の「関節」について次回お話していきたいと思います!