関節についての考察
こんにちは!田端しまうま整骨院の伊藤です!
今週は暖かい日と寒い日が交互にくるそんな1週間でしたが、体調を崩したりしないように十分お気を付けください。
さてさて、前回は関節の構造について詳しくお話してきました!
ちょっとだけおさらいですが、「関節は2つ以上の骨同士を繋ぐジョイント部分で関節を動かすことで日常生活で必要な動作ができるようになる」と、体の運動には欠かせない構造になっています。
では関節にはどんな種類があるのか、疑問に思ったことはありますでしょうか?
肩の関節はぐるぐると回すことができますが、肘の関節ではそんなことはできませんよね?
一体どのような仕組みがあるのか、これには関節ごとの形の違いにあるのです。
今回はそんな体中の関節の違いや種類についてお話していきます!
関節にはその関節面の形状によって6種類のタイプに分類されます。
それぞれに特徴を持ち、可動範囲や動く方向などが決まっていますので、色んな関節があるんだなぁ程度に見てみましょう!
【球関節(臼関節)】
代表的な関節は、肩関節と股関節です。
球状の関節と凹みのある臼状の関節がつくるもので、多方向に動く非常に可動範囲が広い関節です。
一見メリットしかないように思える関節ですが、関節同士の連結が他の関節より浅いため連結の強度が弱く脱臼を起こしやすい関節なのです。
なので、この関節周りには靭帯や筋肉が多くついていて、脱臼しないようにフォローしているんです。
【楕円関節】
代表的な関節は、手首の親指側の関節です。(橈骨手根関節)
楕円形をしている関節で、球関節の楕円形バージョンです。
球上ではないため左右と前後には動きますが、ひねるのは苦手な関節になります。
試しに手首を動かしてみましょう。手の甲側と手のひら側、親指側と小指側の4方向には簡単に動きますが、腕を動かさないようにおさえて手首より先をひねってみると全然動きませんよね。
これがこの関節の特徴になります。
【鞍関節】
乗馬をするときに馬の背中に乗せる鞍のような形をした関節が、お互い向き合ってハマっており、前後と左右には大きく動きますひねることは難しいです。
代表的なのは手の親指の付け根の関節で、動きは先ほどの楕円関節と同じですがこちらの方が構造上可動域は大きいので、他の指と比べると親指だけ大きく動くのがわかると思います。
鞍関節があるからこそ、親指をたくみに使って物を掴んだり細かい作業を可能にしているのです!
【蝶番関節】
この関節はドアについている蝶番のような形をしていて、曲げ伸ばしが得意ですが一方向にしか曲げることができない関節です。
代表的な関節の肘関節と膝関節は、一方向には曲げられますが反対には曲げられません。
今は無きガラケーをイメージするとわかりやすいですが、ガラケーはパタンと閉じれるが反対に折ることはできないのがこの関節です。逆パカはできないのです…
【車軸関節】
円柱状の関節が車軸となりもう一方の関節の凹みに車輪のように回転して動く関節で、この関節はひねることしかできない関節です。
代表的な関節は、肘から手首までの腕にある2本の骨の関節(橈尺関節)と、首の骨である頚椎の1番目と2番目がつくる環軸関節があります。
関節の例が少し難しいですが、肘を曲げて手首をくるくるひねる動きと、首を左右大きく振り向けるのはこの車軸関節があるからできる動作なのです。
※上の絵は首の環軸関節です。
【平面関節】
代表的な関節は背骨と背骨の椎間関節です。
この関節は名前の通り関節面が平面でその平面上を滑るように動く関節です。
大きく動くことはなく可動域は非常に小さいためわずかに滑るだけなのです。
そのため、この関節の動きがメインというよりは他の関節に連動して動作の微調整を行っています。
縁の下の力持ちな関節なんですね!
色々な関節を見てきましたが、その中でも「膝関節」は非常に複雑な関節で分類としては先ほどの蝶番関節になり、太ももの大腿骨と、スネの脛骨、そしてお皿の膝蓋骨(しつがいこつ)の3つで構成されていて、大腿骨が脛骨の上を後方に滑りながら転がることで膝が曲がります。
ほぼ平らな脛骨の上を丸い大腿骨が滑るように動いているので関節としてはとても不安定ですが、まわりの筋肉や靭帯の補助や膝蓋骨が関節のテコのはたらきをして弱い力でも足を伸ばすことができために、痛みを感じることなく安定させて動かすことが可能なのです。
では膝が痛くなってしまうのはなぜなのでしょうか?
膝には立って歩いている限り体重がかかり、また加齢によって軟骨や滑液の減少、筋力の低下などが起きてしまいます。
また一度痛みを感じると体はそれをかばってしまうので、一時的に痛みは抑えられてもクセになってしまって治りにくくなったり、再発の危険がでてきます。
膝関節の機能を正常に維持するために、周りの筋肉を鍛えて関節に負担をかけないようにすることが大切なのです!
歩き方を意識するのは難しそうではありますが、ここでは3つほどポイントをお伝えします!
・歩く歩幅を大きくしよう!
歩幅を小さいと膝関節の曲げ伸ばしが小さくなってしまい、体重がかかる際に力が分散せずダイレクトに負担がかかってしまいます…。なので普段の歩幅より1~2cmほど大きく歩いてみましょう!
・一定のリズムで1歩1歩踏み出そう!
これは左右の歩幅を合わせるためで、左右の足にかかる体重を均等にするために一定のルズムを意識するとよいでしょう!「いち、に、いち、に」と頭の中で数えて歩くとバッチリです!
・腕を大きく振ろう!
これが一番重要で、足は腕の振りと連動して動いています。そのため腕を大きく一定のリズムで振って歩くと、前の2つも自然にできちゃうんです!
腕振りを意識しすぎると肩に力が入ってしまいがちなので、時計の振り子のようにぶら~んと揺らすようにするのがポイントです!
日常生活で必ず必要な歩く動作ですが、膝だけでなく股関節や足関節、肩や腕の関節など全身の関節が連動し、今回お話しした様々な種類の関節がそれぞれの役割を果たして精密な動きを作り出しています。
歩く以外にも日常生活の動きすべてはこの関節たちがあるからできるんですね!
これまでに、体を形づくる土台の「骨」、動きを作り出す「関節」と2つ見てきましたが、これだけではやはり体は動きません。
最終的にこの2つを動かしているのは、パワーの源である「筋肉」になります!
次回はその筋肉についてお話していきたいと思います!
コロナ太り対策を開始しました!
コロナ太り対策委員会発動!
皆様こんにちは。
田端しまうま整骨院永井です。
業務再開して少し時間が経ちましたが…最近おなか周りが深刻なダメージを受けていることに気が付きました。
こりゃ完全に食べ過ぎかつ運動不足ですね…。
しかし、気軽に外出はできないしスポーツジムもない。
自宅での運動は限られているし謎のストレスが働くのかとにかく最近食べてばかり…。
最近はアイスはオッケー理論が芽生えてしまい、毎日にように食していたらあら大変!浮き輪が誕生しました!
あんなに頑張っていた筋トレも、サボりがち…。
といわけで、「コロナ太り対策」をしまうまというか院長がしていきたいと思っています。
今回の主役はES530の立体動態波にしました。
EMSよりも効果の高い高電圧をおなかに流し、これで痩せて見せます!
ブログを見た方、やってみたい方はご連絡を!
コロナ対策コース(おなか痩せ)割引価格にて提供予定です。
電気の効果も院長自らの身体を使い試していこうと思っているので、興味ある方はぜひお尋ねください。
田端しまうま整骨院永井
身体の仕組み~関節の構造編~
こんにちは、田端しまうま整骨院の伊藤です。
前回は体を形づくる土台の骨について、主成分や機能などの基本のポイントをお話しさせていただきました!
ではそんな骨はどのような仕組みで動くのか、今回は運動するために必要な「関節」に注目してお話していきます!
関節とは、2本以上の骨の繋ぎ目で、立ったり座ったり、腕を伸ばして物を取る、しゃがむなど、日常生活において必要な運動すべてはこの関節が必要になってきます。
動く方向や大きさは関節によって異なり、それを超えて動かしてしまうと関節が痛くなってしまうのです…
まずは関節の構造を見ていきましょう。
基本的な関節の構造はこちらになります。
なにやら難しい名前がズラッと出てきましたが、ここで押さえておきたいポイントは、
・骨同士が関節をつくっている面を関節軟骨
・骨と骨をガッチリ結んで離れないようにとめている靭帯
・関節全体を覆い動きに応じてゆるんだり縮んだりする関節包
・関節包に覆われた関節内部を満たしている液状の滑液
の4つになります。
ではこれらが関節内でどのような役割をしているのかを詳しく見ていきましょう!
関節は凸形状をした関節頭と凹形状をした関節窩(かんせつか)がすっぽり嵌るような構造になっていてその全体を関節包で包まれています。
この凹凸が噛みあっている範囲で滑るように動くことができ、関節包はその動きに合わせて伸び縮みして関節を支えています。
靭帯は強力なバンドの役割をしていて、骨同士が離れないように繋ぎ関節を作っています。
靭帯もコラーゲンが主成分で、弾力があり関節の可動域を超え過ぎないようにストッパーとしても働きます。
また、足の捻挫を何回も繰り返すと足がゆるゆるになってしまう、といった話を聞いたことはありますでしょうか?
ゴムをイメージするとわかりやすいですが、伸び縮みをさせ続けるとゴムはビヨ~ンと伸びてそのまま戻らなくなってしまうのと同じ性質が靭帯にもあるので、捻挫をしたらすぐに治療しましょう!
嚙み合わせになっている部分は関節軟骨というコラーゲンに富んだ薄くツルツルした層に覆われており、関節が動く際に骨同士の摩擦を減らして骨への負荷がかからないような構造になっているんです!
前回少し出てきた関節軟骨ですが、関節においていかに重要な構造なのかがこれだけでもわかりますね!
ただコラーゲンに富んだ弾力性のある関節軟骨といっても、結局は骨ですので骨同士の衝突や摩擦を繰り返すとすぐに欠けたりすり減ってしまいます…
そこで関節軟骨を手助けしてくれているのが、滑液と呼ばれるヒアルロン酸を多く含むヌルヌルと粘り気のある液体で、骨の摩擦を最小限に軽減し関節の動きをより滑らかにしてくれるまさに強い味方なのです!
関節が摩擦によって痛くならないのはこの滑液が潤滑油として関節内で満たされているおかげなんですね!
しかし過度な使い過ぎやケガで関節包を損傷して滑液が外へ漏れ出たり、加齢により滑液の分泌量が減ってしまうと、役割を十分果たせず摩擦によって骨が変形してしまうのです…
皆さんも1度は聞いたことあるかもしれませんが、変形性関節症と言われるものがこれで、ヒアルロン酸を注射をすることで滑液の代わりとして補っているんですね。
関節は体のジョイント部分でどうしても体重や衝撃を受けやすい部分になります…
関節が動ける最大範囲を超えてしまったり、摩擦によるすり減りで骨が変形したりと痛みでお悩みな方は多くいらっしゃいます。
その予防として、関節の可動域を広げ関節にかかる負担を和らげてくれる柔軟さが必要になってきます!
「関節が柔らかい」や「関節が硬い」と言われたことはあるかと思いますが、時間をかけて慣れさせて可動範囲を大きくすることはできますので、ストレッチを日々行い「関節が柔らかい」と言われるようになりましょう!
さて、今回は関節の基本的な構造をお話ししました。
何気なく普段曲げ伸ばししている関節では様々な要素が運動の手助けをしているんですね。
では今度は関節にはどんな種類があるのか、関節によって異なる特徴をお話していきたいと思います!
身体の仕組み~骨のお話編~
皆さんこんにちは。
田端しまうま整骨院の伊藤です。
週前半は雨でしたが、今日はカラッといい天気で過ごしやすいですね。
少しお散歩等されている方も多いでしょうか?
今日は前回の導入編でお知らせしたとおり、体の構造についてお話しようと思います。
まずはカラダを形づくる、人体の土台となる骨について知ろう!
皆さんは人のカラダにいくつ骨があるか知っていますでしょうか?
小さいものから大きいもの、形や役割が様々な骨がなんと約206個もあるんです。
これは大人の体での数で、まだ骨がしっかりできていない幼児の体では約300個もの骨があり、時間をかけてくっついていき骨と体を成長させているのです。
そんなたくさんある骨ですが、実はそれぞれに名前がついているため全部を覚えるのはとても大変です。
全てはご紹介できませんがこれらの骨がカラダの中でどう機能しているかをお話していきます!
骨が担っている作用は、
・立ったり座ったり体を支えている支持作用
・体の動きをつくりだす運動作用
・脳や内臓を衝撃から守る保護作用
・骨の中心部にある骨髄で赤血球や白血球など血をつくる造血作用
なんと血は骨で作られているなんてびっくりです!
余談ではありますが、骨髄の中に存在する造血幹細胞と呼ばれるものが赤血球や白血球を造る元であり、血液の病気の白血病や骨髄炎患者に移植することを骨髄移植といいます。
骨の成分は主にリン酸カルシウムで、骨の形成にはカルシウム、リン、ビタミンDが必要不可欠です。
また、骨の関節面には強靭かつ弾力性のある関節軟骨があり、その構成は特殊で水分やコラーゲン、グルコサミン、ヒアルロン酸などが含まれており、次にお話しする関節で大きな役割があり、関節運動をスムーズにさせる潤滑作用があります。
カルシウムやリン、ビタミンDは食べ物から摂取できますが、ここで面白いのがビタミンDは日光を浴びることでたくさんつくられるということです!
日光でつくられるビタミンDは食べ物で摂取するものよりも活性化しやすいので、太陽光を浴びることが骨の健康へと繋がります。
植物の光合成のように人の体でも同じようなことが起きているなんて不思議ですね!
カルシウムは血液中にも含まれており、ホルモンの仕組みによって骨から血液へ移動させて体内バランスを保っています。
これにより血中カルシウムが不足してしまうと、骨からカルシウムがどんどん出て行ってしまい、骨がスカスカになりいわゆる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になってしまいます。
また骨は負荷がかかることで再構築をし、より強い骨を作るという特徴があります。
より強い骨を作るには日頃の運動が大事になってきます。
カルシウムやリンやビタミンを積極的に摂り、ジョギングやウォーキングなど簡単にできる運動をして骨粗鬆症を予防しましょう。
さて、ここまでで骨について押さえておきたいポイントをお話ししてきました。
ではそんな骨が体の運動においてどのように働いているのか、骨と骨を繋ぐジョイント部分の「関節」について次回お話していきたいと思います!
身体の仕組み~導入編~
皆さんこんにちは。
田端しまうま整骨院伊藤です。
GW突入しましたが、皆様いかがおすごしでしょうか?
私は自粛期間中、いい機会と思い勉学を深めることにし、知識の一部を少しでも皆様のお役な立てられればと思いブログに投稿することにしました。
実はまだ身体の構造、特に痛みに関してはまだまだよくわかっていないことも多いです。例えば腰痛は原因は30%くらいしか原因が判明していないことがあり、なぜなるのか。また、なぜ良くなるのかも未だ議論されていて正解は判明していません。
そこで、私なりの身体の構造、使い方、解釈をしてみましたので、参考にしていただければ幸いです。
普段当たり前のように使っている筋肉や関節、みなさんは自分のカラダをどれくらい知っていますか?
運動後の筋肉痛や、腰痛、肩こり、痛みを感じるときカラダでは何が起こっているのか考えたことはありますか?
「痛み」はカラダが出すSOS。痛みに限らず筋肉が硬く感じる、手足が冷えて血流が悪い気がするなど、それらの大部分は筋肉が関わっています。
また筋肉の使い過ぎや、逆に使わなさすぎでもカラダは疲れを感じて痛みが出やすくなってしまいます…
少しでもカラダについて知っていれば、よくわからなかった悩みが解決するかもしれません。
こうした日常の悪循環を断ち切れるように、筋肉や骨などカラダの構造や仕組みについてお話しできたらと思います!
カラダの仕組みについて知ろう!
衝撃に弱い内臓を覆って守ったり、カラダを支える土台になっているのが「骨」。
骨と骨のつなぎ目、ジョイントの役割をしているのが「関節」。
そのカラダを動かしているのに欠かせないものが「筋肉」となります。
それらのことを知っておくと、カラダに不調を感じたときにその原因や対処法まで知ることができるのです!
正しくカラダを使うことができればケガもしにくくなり、運動パフォーマンスの向上が期待でき、万が一ケガや不調が起きたとしても簡単なケア方法なら自分でできるようになります!
次回は骨についてブログに書かせてもらえればと思います!
田端しまうま整骨院 伊藤