交通事故について~その2 治療を開始したいんだけど編~
交通事故~治療を開始したいんですけど編~
おはようございます。相変わらず寒さがまし、今日は一番の寒さのようですね。
今日は交通事故にあい、治療を開始したいんだけどどこに行けばいいか分からないという方へ。
最近はご近所に整形外科や整骨院が溢れ、通いやすい反面どこに行けばいいか分からないという話を聞いたりします。
まずはどこへ行けばいいかといいますと、必ず整形外科を受診しましょう。
整骨院と整形外科は慰謝料の算出方法は同じなものの、整骨院は「診断」をすることができないのです。
もちろん今がどういう症状で何をしたらいいかわかる先生方多いです。
しかし、それを保険会社が認めてくれるかは話は別なのです。
交通事故において一番初めに大事になる物は医師の診断書になります。
例えばお友達が事故にあいケガをしました。肩が痛くてしょうがないのよ~と言われたら「そっか。かわいそうな」と思うことでしょう。
しかし、あなたがその方の治療費を払う立場になればどうでしょう?
「本当に痛いのかよ?ちゃんと調べたら?」と思ってしまいますよね?
症状を画像や検査によって客観的に診断してくれるのが医師、つまりお医者さんです。レントゲンやMRIやCTを扱えない整骨院の柔道整復師ではどうしてもパンチが弱いのです。
柔道整復師でも許可してくれる保険会社もあるかもしれませんが、可能性は低いです。「私の見立てでは全治3ヶ月です」と「レントゲンを撮影し、精密検査をした結果全治3ヶ月です」ではどちらを客観的に見て信用するかは明らかですよね。
なので、必ず初めは整形外科を受診しましょう!
大事なことなので大きく書いてみました。
ちなみに、治療を開始するのはとにかく早めが大事です。
なぜならば、間隔をあけてしまうと交通事故と痛みの因果関係を証明できなくなる可能性があるからです。
私が診ていた方で、事故後多忙から3週間が経過してから整形外科へ行き頚の痛みを訴えた方がいました。基本皆様正直なので、「事故にあった後は痛くなかったんですけど仕事していたら痛みが出てきちゃって…」なんて言っちゃいます。
優しい先生ならともかく、こんな言い方すると「そりゃ間違いなく交通事故のせいだな!」とは全員が言ってくれない可能性が出てきてしまうのです。
ちなみに病院で自分自身のことを話すときのコツは、とにかく少しでも痛みや違和感があるのなら訴えておくがベストです。
例えば先ほどの方のように、頚の痛みが出たのが3週間後でしたが違和感は事故後からあったようです。なのでここで「違和感あるけど痛くないから大丈夫です」とか言ってしまうと、治療の必要性・相当性が認められなくなる可能性が出てきてしまいます。
なので、少し大げさに言ってみましょう。
痛くなくなれば治療しなくてもいいと思いますが、痛みが出ても治療の必要なしと判断されてしまうとそこの部位を治療することができません。
念のために気になる全ての部位を医師に訴えることが大事です。
話しが少しそれましたが、まずは整形外科へ受診することがオススメです。
そこから治療に進むのですが、ここからは好みの問題にもなってきます。
整形外科の良さ…医師がいるので保険会社の要求に応えやすい。また、レントゲンを何回も撮らないといけない場合等は楽。リハビリがあれば豊富な機械での治療を行うことができる。
整形外科の悪い所…時間が読みにくく、営業時間が短い所が多い。また、午前中早めの時間帯は混雑してる院が多いので仕事前に行く等、通院回数を増やしにくい。また、予約システムを取り入れている院がまだ少ない。
整骨院の良さ…営業時間が長い。場所によっては20時まで、長い場所では21時までやっているところもある。予約制を採用しているところが増えているので時間計算がしやすい。また、一人ひとり時間をかけて施術をしてくれるところが多い。総じて通いやすいところがポイントとなる。
整骨院の悪い所…保険会社への信頼度が低い。損保会社によっては月に一度整形外科へ行き経過を確認するよう指示を出すところがある。また、院により施術方法にばらつきがあるので合う合わないが発生しやすいことがある。
少しあげてみましたが、簡単に言えば信頼度が高いが通いにくく融通は利きにくいのが整形外科。通いやすく融通も利きやすいが信頼度が低いのが整骨院です。私が整骨院にいるから言うわけではないのですが、交通事故はとにかくしっかり通院をすることが重要ですので、通いやすさを重視していただければと思います。
無理して整形外科に通って合計10日しか治療が出来なかった、というくらいならしっかり通える整骨院に行く方が無難と思います。逆に十分に通える位置と時間に整形外科があるのなら整形外科を選ぶのも悪くないと思います。
治療法に関しては整形外科も整骨院も院によって違うのでどちらがいいとは言い切れません。治療を開始する前に症状を言い、どんな治療をするのかなど相談してみてもいいと思います。
痛みがある中、辛い中での話し合い、楽になりたいとは思いますが、もしそうなった際はしっかり検討することがその後よくなるためには必要であるかと思います。
次回は治療を受ける際の注意点について話せればと思います。